2013/05/07

eje ものおと/音溶け、今年も


どうしてこんなにもぼんやりと寝起きみたいな気分になるのか、の考察です。
(というか、推測と想像。)

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毎朝、目覚ましが鳴った後の、微睡みの中で、トロトロしている至福の時間。休みの日はたいていそのまま二度寝したり、昼過ぎまで布団の中で過ごしたりする気持ちよさ。

ejeを体験した後はきまってあの感覚に包まれます。

「ものおと」をききながら寝てはいないはずなのに、よく覚えていない夢をみた後のような感覚が身体に残ります。

イヤホンから細く静かにしっとりときこえてくる音に耳を傾け、優しいフォルムのものに触れ、私一人の時間が流れていく「ものおと」の体験は、自分のリズムの寝息の音と温かい布団に包まれて寝ている時と同じなのかもしれません。

昔読んだものがたり、幼い頃のかすかな記憶、ふとしたときに感じる気配や匂い、ぼんやりと浮かんでくることは夢を見ているのとよく似ています。無意識の深層心理を夢にみるのだとしたら、今ここで立ち表れる何とも言い難い感情がプレーンな私なのかもしれません。思い浮かぶ場所、顔、時間などが今の私の基礎なのかもしれません。

そこにあるものは、電話機、机、ランプ、辞書、スーツケース...どれも具体的なものばかりなのに、そこから引き出されるものは抽象的です。その不思議な変換に、いつもいつも、ぼんやりとしてしまうのだと思います。

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好き嫌いはあると思うけれど、多くの人に体験してもらいたい展示です。きっと人それぞれに作品が変化していくと思います。現代美術はよくわからない。という人にこそみてもらえたらいいなあ。


※音溶けは要予約。

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eje ものおと/音溶け、今年も
@TRAUMARIS|SPACE
2013年5月7日(火)→5月12日(日)
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